今回のテーマは「いじめを生まない環境」ということで、荻上チキさんの『いじめを生む教室』(PHP新書2018)を紹介しています。
この本では、いじめ対策に関して、心理的アプローチ(「思いやりの心があれば、いじめはおきない。だから、心の教育を充実させましょう!)ではなく、環境をどのように設定すれば、そもそもいじめが起きにくいのか、あるいは、エスカレートしにくいのか、そうした環境アプローチの立場を一貫してとっています。
大人でも伸び伸びできる環境ならにこやかに過ごせるけど、ストレスフルな環境では、行動が変化しますね。
荻上さんは、この「伸び伸びできる環境」をクラスにあてはめて「ご機嫌な教室」と呼び、逆に子どもにとってストレスの多いクラスを「不機嫌な教室」と呼んで、こうしたクラスにおいてはいじめが起こりやすくなります。
では、どのような環境が「ご機嫌な教室」にしていくために必要なのか。
そのあたりをごく大まかに紹介しています。
学校だけではなく、大人の職場づくり(「ご機嫌な職場」にするため!)にもとても参考になりますので、興味がある方は、ぜひ読んでみてください。名著です。
お便り、ご質問をお待ちしています!
不登校経験者や、スクートに通ってきている子たちへ質問がある方!どしどしお待ちしております!
https://forms.gle/85SDUUz2LENyYRV89
その他、不登校についてのご質問・お悩み、スクート(NPO&フリースクール)について聞いてみたいこと、教育全般に関すること、また内海・中山に聞いてみたいことなども随時お待ちしております!
コメントをお書きください
古豊慶彦 (火曜日, 01 3月 2022 17:27)
いつも興味深く聞いています。配信ありがとうございます。
いじめについては環境に焦点を当てることはとても大切だと聞きながら感じました。道徳教育や教員への研修機会増などの対応は大切だとは思いますが、結局は生徒のせい、先生のせいという個人に要因があるという見方につながると思います。それではなかなか改善に向かわないと思っています。
ひとつ前のラジオで出たワードは恐らく「ゼロトレランス」だと思います。
内海 (火曜日, 01 3月 2022 19:21)
いつもコメントありがとうございます!表現は変かもしれませんが「いじめる側」にとって、いじめ自体は楽しいことなんですよね。本人が楽しいと感じていることを「道徳」や「倫理」だけで抑え込むのは難しくて、「抑止」のためのもう片方の車輪として「いじめが起こりにくい環境をつくること」は、もっと重視されるべきだと感じます。
それから「ゼロトレランス」のご指摘、ありがとうございます!たまにカタカナ読み間違って覚えてたりするので助かりました!中学のころに「タートルネック」を「トータルネック」と覚えていて、友達に「内海のセーターは、全体首用(トータルネック)かよ」と突っ込まれた苦い記憶があります。
内海 (火曜日, 01 3月 2022 22:28)
いつもコメントありがとうございます!表現は変かもしれませんが「いじめる側」にとって、いじめ自体は楽しいことなんですよね。本人が楽しいと感じていることを「道徳」や「倫理」だけで抑え込むのは難しくて、「抑止」のためのもう片方の車輪として「いじめが起こりにくい環境をつくること」は、もっと重視されるべきだと感じます。
それから「ゼロトレランス」のご指摘、ありがとうございます!たまにカタカナ読み間違って覚えてたりするので助かりました!中学のころに「タートルネック」を「トータルネック」と覚えていて、友達に「内海のセーターは、全体首用(トータルネック)かよ」と突っ込まれた苦い記憶があります。