スクートラジオvol.43 文部科学省調査研究について

今回は文部科学省「不登校に関する調査研究協力者会議」についてお話しています。

 

文部科学省が、不登校を「「問題行動」と判断してはならない」と通知してから、はや6年。https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1375981.htm

 

 

通知したはよいが、不登校の児童生徒を学校外で支援する具体的な制度・施設の整備は、なかなか進んでおりません。大村市はconneなど、先進的な取り組みがなされているものの、県内のその他地域においては公的な支援機関が整備されてきているとは言い難い状況でして、その部分に関しては、民間任せと揶揄されても仕方ないのが現状です。

 

さて、そのような中、令和3年の「不登校に関する調査研究協力者会議」の報告が去る5月23日に行われ、以下のような方針が示されています。

 

1 不登校特例校を、各都道府県・政令指定都市に1校以上設置することを目指す.

2 不登校特例校においてICTの利用を促進する.

3 小中学校等において学習指導員やSC・SSW等を拡充する.

4 保護者支援や地域連携を進める

5 不登校児童生徒の実態把握の改善を行う

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/108/001/siryo/1422639_00003.htm

 

今回は、この報告書について、お話をしております。


不登校特例校についてはこちらを

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1387004.htm

お便りを募集しています

不登校経験者や、スクートに通ってきている子たちへ質問がある方!どしどしお待ちしております!

https://forms.gle/85SDUUz2LENyYRV89

 

その他、不登校についてのご質問・お悩み、スクート(NPO&フリースクール)について聞いてみたいこと、教育全般に関すること、また内海・中山に聞いてみたいことなども随時お待ちしております!

 

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コメント: 2
  • #1

    古豊慶彦 (水曜日, 08 6月 2022 12:32)

    とても興味のある内容でした。紹介していた方針はそれ自体は悪くないんだけど…というようなもので、でも内海さんの仰るように根本に目を向けられてはないというのは感じます。リモートも選択肢としては存在する分には良いですが、優しい強要になってしまって、学校外で学校を感じさせてしまう可能性も危惧します。不登校状態の解消と環境改善は別で考える必要があると思っていて、不登校解消のために環境を改善するのではなく、環境の改善は前提だと思っています。

  • #2

    内海 (木曜日, 09 6月 2022 18:41)

    「不登校状態の解消と環境改善は別」というのは本当にその通りですね。特に先生の仕事量の多さや人員不足、長時間労働などは、それ自体が様々な問題を生み出しているように思えます。

    不登校特例校にも反対しているわけではありませんが、学校そのものが抱えている問題にはいいかげんに対応して、その問題が結果的に生み出してるものへの対策ばかりやっている感じがします。なんというか、雨漏りしている家で、「雨漏りの研究して、対策に、こんなすごいバケツ作りました!」って言われてる気がするんです。「いや、屋根ちゃんと修理するのが先じゃない?」と言いたくなります。