人には誰でも「居場所」が必要です。それは大人であっても、子どもであっても変わりません。安心して自分でいられる場所。それがあるからこそ、嫌なことがあっても日々を前向きに生きていくことができます。やったことのないことにチャレンジしようという勇気が湧いてきます。生きることを楽しいな、と思えます。
私たちは、どんな子であっても、そんな場所を持たせてあげたい。そう思っています。
最新の文部科学省の調査によると2023年度の不登校小中学生の総数は
34万6482人
小学生:130,370人
中学生:216,112人
文部科学省は不登校を「何らかの 心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、 登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を 除いたもの」と定義しています。
しかし、不登校の問題は単に「学校にいけない」ということ以上の問題をはらんでいます。
なぜなら、学校に行けないということは、「子どもたちが得られるべき学習機会を奪われてしまっているということ」だからです。
時々、不登校の子に対して「学校に行かないなんて楽でいいよね」という心無い言葉が投げかけられるのを見聞きします。しかし、これは完全に間違っています。不登校の子たちは様々な心理的理由で「学校に行きたくても行けない」状態にあります。
玄関の前で、学校に行く途中で、校門の前で、どれだけ頑張ってももうこれ以上足が前に進まなくなっている子たち。
「行かなくちゃだめだとわかっているけれど、どうしても動けない」
これが、不登校になっている子どもたちのリアルな心理です。
小中学生(6歳~15歳)は義務教育期間中であり、彼らには教育を受ける権利があります。しかしそれは「学校に行っている人に限る」のでしょうか。もちろんそんなことはないと思います。日本国憲法が社会権として保障している「教育を受ける権利」は、日本人ならば誰もが生まれながらに持っている権利です。学校に行く/行かない、に関わらず。
どうしても、その子の特性上、学校やクラスに合わない子もいます。先生や友達、あるいは家庭の問題ですごく傷ついて、学校に行けなくなる子もいます。しかし、どんな子であれ、教育を受ける権利はあるはずです。
もし、今の日本のように学校に合わない子が学習機会を奪われているとしたら、それはその子の問題ではなく、そうした子どもたちの教育を受ける権利が保障されるように環境を整備していない社会の問題だと思います。
問題は、子どもたちではなく、社会の側・大人の側にあります。
私たちは、どんな子でも安心して自分でいられる場所で過ごせる時間と学べる機会を与えたいと思っています!
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