不登校は親の甘やかし?

 今日紹介するのは「不登校対応支援機関 SIA PROJECT」さんの記事です。

 

 タイトルは「甘やかしすぎたのが不登校の原因!?」です。

 

  ー不登校とは、親の甘やかしが原因であるー 

 

 たびたび聞く言葉ですが、そう思えたからと言って、その子に厳しくすることはその子の状況を改善することにはまったくつながりません。

 

「私が甘やかしすぎたから子供が不登校になったんだ……」と思い込んでいたり、「私が甘やかしすぎているから子供が学校に行くようにならないんだ」という思いがあったりすると、厳しさが誘発されます。

 

 それで、厳しくする必要がない場面で厳しくしてしまったりして、子供との関係が急速に悪化するのです。」

 

 記事からの言葉です。

 よくある過ちをきちんと言語化してくれている文章だと思います。

 

 そもそも一人の子が不登校になる原因は複合的で、かつ時間の経過によっても変化します。*1

 仮に親の甘やかしが主な原因で不登校になった事例があったとしても、両親をはじめとする人々との長期に渡る人間関係によって形作られてきたその子の性格やパーソナリティが、親が対応を変化させたからといって(厳しくしたからといって)、いきなり変化し、我慢強くなり、どんなに嫌なことがあっても登校できるようになる、なんてことがあると思いますか?そんなことは万が一にもないと思います。

 

では親としては何をどうすればいいのか。

まず、ありのままの今のその子の状況を受け入れてあげることが大前提になると思いますが、「SIA PROJECT」さんのこちらの記事がヒントになると思います。

 

 

 

 

 (家庭における教育のあり方、親子関係、(保護者の)夫婦関係、学校における他の生徒や先生との人間関係、その子がもともと持っている性格や傾向、思春期独特の感受性のあり方、そして社会環境(の変化)など、様々な原因が相互に関係しあっています。だからこそ言語化しにくくもあり、子どもに「なんで学校いかないの?」と聞いても、はっきりと答えることができないのです。そして、答えられないからと言って、その子が何も感じていないなんてことはありません。原因が言葉にできないからよけいに、「本当は学校に行かなくてはいけないのに、それができない自分はダメな人間だ」という自分を責めることばかりが言葉になってしまいます。)