今回のテーマは「学校」です。
子どもたちを一つのところに集めて、そこにいる全員が同じ内容を先生から教わる形の近代的な学校は「工場労働者」をたくさんつくるために生まれました。授業形態としてはイギリスから始まり、税金で子どもたちに教育を施すという制度的な近代教育が生まれたのは18世紀半ばのアメリカ。
近代教育が生まれてから以降は、社会がどういうものによって富を生み出しているかによって「学校」で教える内容は変わります。しかし、社会の大多数の大人が自律するために必要としている知識やスキルを効率よく子どもたちに身に着けさせる場所としての部分には大きく変わりがありません。言い換えれば、それが身につくのならば、必ずしも「学校」にこだわる必要はないということでもあります。
「学校」は多くの子どもたちをとても効率的に育てていくけれど、それがすべての子にとって最適であるわけではありませんし、学校的な学習の場が、そうした知識・スキルを身に着けるのに反対に作用してしまう子もいる。
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