スクートラジオvol.53 幸せの理由

今回は、中山持ち込み企画「幸せの理由」です。以下、中山さんからのメッセージ。

 

先日のスクートラジオで内海氏が「フィンランドは学力も幸福度も高い」というデータを紹介していましたが、ちょうどそのタイミングで次女が誕生日に1冊の本をプレゼントしてくれました。

 

島塚絵里『フィンランドで気づいた小さな幸せ365日』(パイインターナショナル 2022)

 

著者の島塚絵里さんは、フィンランド在住のテキスタイルデザイナー、イラストレータ。フィンランドが誇るブランド「マリメッコ」に勤務されており、フィンランド人のご主人との間に女の子が一人。

 

この本には島塚さんのフィンランドの暮らしが丁寧に書かれているのですが、子育て真っ只中の彼女が感じたフィンランドの魅力が伝わってきます。一つ一つはささやかなことなのかもしれませんが、そういう暮らしからに小さな幸せが感じられ、だからこそフィンランドは幸福度が高いのかも知れません。

 

今日はこの中から、中山が「いいね!」と思ったいくつかを紹介しています。

 

①仕事と育児の両立

フィンランドでは共働きの家庭が多く、男女ともに労働時間が8時間程度。家事は得意な方、やれることを夫婦で自然と分担する家庭が多いようです。

 

月に一度ほど、掃除屋さんを頼むのもポピュラー。家事に関わる人件費は1年間に夫婦合わせて4500ユーロほど税金から免除される。家事も立派な仕事だと認めてくれる制度!と絶賛。

 

そんな話聞いたことないぞ!すっごく羨ましい!!

 

②女性リーダーたち

2000年から12年間大統領を務めていたのがタルヤ・ハロネン元大統領。国民に慕われムーミンママというあだ名もあったそう。10キロマラソンに挑戦したり、ヨガに通ったり、デパートに化粧品を買いに行ったり・・・と庶民的で、国民も大統領を見かけてもそっとしておくそうです。

 

また、フィンランドの現政権のリーダーの多くが30代の女性たちで、サンナ・マリン首相は36歳。小さな子供を育てながら政治の舵を取っている。フィンランドでは男女問わず、デザイナー、元教員などさまざまなバックグラウンドを持つ人々が自分たちの暮らす地方自治を良くしようと立ち上がるそう。 議会自体が華やかそうだし、話し合われている内容も私たちの生活に直結するものが多いのでしょう。自然に政治に関心が持てそうです。

 

③祝福される出産

フィンランドでは出産が近づくと大きな箱が届くとのこと。マタニティボックスと呼ばれるその箱の中には下着、帽子、靴下、タオル、よだれかけ、絵本、ボディスーツ、布団など必要なグッズがぎっしり。箱も赤ちゃんおベッドとして使える丈夫な作り。著者も「社会全体から赤ちゃんの誕生を祝福してもらっているような気持ち」「こんなに素晴らしい仕組みのためなら、より良い社会のためんい納税したいなという気持ちにさせられます」と大絶賛。

 

以上、今回はこんな感じで3つご紹介いたしましたが、教育面、地域活動面でも、まだまだご紹介できるかと思います。

 

こうやって調べていくと、ますますフィンランド気になります。生きているうちにいつか行ってみたいものです。それまでは、この私たちが住む町を少しでも住みよくして、家族や職場の仲間、生徒たち、そして私自身の幸福度が上がるよう、日々を楽しんで暮らしたいと思います。

 

(大村のムーミンママこと 中山でした)

 

 

上掲書籍以外

 

「タルヤ・ハロネン元大統領」「サンナ・マリン首相」、「マタニティボックス」については、↓を。

 

「レジ係だった女性が34歳で首相に…人口550万人の小国フィンランドを象徴する「人こそ資源」という考え方」

https://www.sankeibiz.jp/article/20220615-RJO523DP7RNKZHQVCVJGL32QIY/2/

 

 

「フィンランド「ベビーボックス」2021年はこんな中身 赤ちゃんに国から届く贈り物」

https://globe.asahi.com/article/14339007

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