今回のテーマは「コミュ力と学校世界」
先日、大村市内で「ゆめぱのじかん」の上映会が行われました。
この映画は、神奈川県川崎市にある子どもたちの居場所「川崎市子ども夢パーク(通称:夢パ)」とそこに通う子どもたちをドキュメンタリーとして制作したものです。
夢パは、できるかぎり周りの大人が制限することなく、子どもたちのやってみたいをサポートする場所で、夢パには、不登校だったり、学校にあまり馴染めない子が多く通ってきます。しかし、映画の中の子どもたちは、みんなイキイキとしていて、その姿はだれが見ても印象に残るものだと思います。
恐らく、そんなイキイキとしていた子どもたちも学校には、ここは自分がいる場所ではないと感じていたはずです。では、現代の子どもたちは、学校をどのような場として体験しているのでしょうか。
斎藤環さんは「いまや子どもたちの対人評価軸は、勉強でもスポーツでもなく、「コミュ力」に一元化されつつある。」と述べています。(『承認をめぐる病』ちくま文庫2016)
つまり、子どもたちは、自分の価値がコミュ力のあるなしでしか測られない関係世界を生きており、かつ、それ以外の自己評価のものさしがほとんど存在していない世界として学校を体験している、といえるでしょう。
ということで、今回は、学校と対比することを通して、子どもたちにとっての「夢パ」の役割を考えてみたいと思います。
『ゆめパの時間』予告編
大村市での上映は「ながさき「ゆめパのじかん」自主上映実行委員会」のみなさん
instagramアカウント:yumepa_nagasaki0513
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犬好き (水曜日, 17 5月 2023 15:27)
コミュニケーション能力や承認が学校世界で重要視される背景には、おとな社会がまずそうなってしまっているという部分が大きいようと考えています。
自分自身が意識するところから始めたいです。
内海 (土曜日, 20 5月 2023 13:06)
まさにそうだと思います。自分自身も気を付けたい部分でもあります。